CRAPHTOが行う出張撮影
CRAPHTOでは被写体の状況に応じて、機材を持ち込んでのロケ撮影を行なっています。
CRAPHTOのスタジオは京都、四条烏丸に位置することから、被写体は京都の工芸品関係が主です。中心となる着物、陶器などは可搬性が高くスタジオに搬入した上での撮影となります。一方、大きな彫刻などの重量物はスタジオへの搬入が困難(3Fへ階段で移動)ですし、点数が多い大きな絵画などは輸送するのに大きなコストがかかります。さらに移動が物理的に不可能なケースや、外部へ持ち出し厳禁という管理が厳しいアイテムもあります。
そのような場合、スタジオから機材を持ち出し、ロケ撮影対応を取ることになります。車に機材を積み込み、任意の場所に移動して撮影体制をとることになります。
大きな空間が必要な場合は貸しスタジオや、地元の公民館などの施設を借りて撮影することも可能です。
撮影する対象が小さければ、会議室や自宅の空き部屋などで対応が可能ですし、被写体を動かす手間や会場を借りるコストを省くことができます。
野外撮影にシビアなマルチショット撮影
ロケ撮影で問題になるのは専用設計されたCRAPHTOのスタジオと環境が大きく異なることです。外部の環境光の影響はできるだけ受けないようにライティングを組みますが、複数回のシャッターを切る必要があるマルチショット撮影となると条件が途端に厳しくなります。
スタジオと違い、カメラを設置する足場の振動を抑えるのに苦労しますし、エレベーターが近くにあったり、交通量の多い道路の近くというだけでも撮影に影響が出ます。
特に厳しいのは野外での撮影です。ストロボを使うことができない環境の場合、自然光で撮影することになります。光源(太陽)は常に一定の出力ですが、その日のコンディションが雲りだったりするとシビアな撮影となります。被写体が木陰などで被っている場合は風で影が動き、さらに風で被写体、背景までが動く可能性があります。
こちらは石舞台古墳(奈良県明日香村)のマルチショット写真、2000トン以上に及ぶ巨大岩石ですので風による被写体ブレはありませんが、背景の木々は風で常にうごいています。
ブレを止めるのは不可能なので、背景をぼかすことで違和感をなくしています。夕方のマジックアワーと呼ばれる影がない時間帯を選び、柔らかい光の中での撮影に臨みました。野外ロケ撮影の際は天候や現場のコンディションに左右されない時間帯を選ぶことが重要になってきます。
また、こちらはペットボトルキャップアート作品を撮影したものです。
秋の深まる幼稚園の園庭で撮影したものになります。10000個以上のペットボトルキャップを使用して作られたキャップアート、マルチショット撮影の超高精細画像は1個1個の銘柄がわかるほどに解像します。
撮影で困難を極めたのが被写体に風があたり、マルチショット撮影中にぶれてしまうことです。できるだけ無風状態を狙って撮影しますが、撮影中に園児が横切るというトラブルもあり歩留まりがとても悪い撮影でした。
スタジオとは環境が大きく異なるロケ撮影、困難な環境でもCRAPHTOでは粘り強くシャッターチャンスをとらえ、超高精細画像でお客様のニーズにこたえます。
被写体を動かせないケースでも出張ロケで撮影に臨みますので是非お声掛けください。
※東京にも提携スタジオがあります